ぐりとぐらが波打ち際で遊んでいるとぶどう酒のビンに入った手紙と浮き輪が届きます。その手紙にはしんじゅとうだいに着てくださいという海坊主からのメッセージが・・・ぐりとぐらは早速浮き輪につかまってしんじゅとうだいへ行きます。うみぼうずは真珠のランプを穴に落としてしまって困っていたのでした。ぐりとぐらは早速お手伝いをして真珠のランプを取り戻します。海坊主はお礼にぐりとぐらにいろんな泳ぎを教えてあげるのでした。
海坊主が教えてくれる泳ぎかたにいろんな泳ぎがあるけれど一番すごいのは鯨泳ぎ!仰向きで口からビューって拭きながら泳ぐ!いるかジャンプも豪快で楽しいです。みんな生き物の名前のついた泳ぎかたというのがおもしろいですね。クロールとか背泳ぎみたいなつまらない名前で無くて。くらげ泳ぎとかひらめ泳ぎってこんな泳ぎなのかなとイメージが沸きます。息子は最近プールに行ったのですがちょっと怖いようで泣いてしまい散々でした。ちょっとは抵抗が無くなるようにとこの本を買ったのですが、様々な泳ぎ方に興味を持ったようです。少しは効果があるかな?
ぐりとぐらのシリーズは何冊か読んだのですがこの本は少しストーリー展開が唐突のような気がするのが残念です。私には疑問に思う点が(なぜぐりとぐらに届けるのにわざわざぶどう酒のビンに手紙をいれて流したのか、ぐりとぐらが真珠をさがしにいくシーンが唐突に終わるのが不自然など)あり、ちょっと残念。でもぶどう酒のビンの流れ着いたときの匂いを嗅ぐシーンが本当に良い匂いが漂っているのが良く分かります。ぐりとぐらのシリーズってこういうイメージを沸かせる所が素敵ですよね。