年に一度、プレゼントを持って来てくれるサンタクロースを、
楽しみに待つ子どもはいるけど、
おおみそかの夜、おもちを配ってくれるお正月さまのことを、
待ってくれる子どもはいない。
むかしは、お正月さまのくばってくれるおもちを食べて、
ひとつずつ年をとったそうです。
でも、今は誰も、お正月さまのとしもちをほしがるものはいないと、
ちょっと、さびしそうでした。
実際、私も知らない事でした。
もう、お正月さまのことを、知る人はいないのでしょうか?
いいえ、ある家のおばあさんは、知っていました。
お正月さまが懐かしく思うくらい、今では誰も歌わなくなってしまった歌。
娘も、自分で節をつけて歌ってくれました。
その家庭には、ある事情があって、
お正月さまは、粋なはからいをしてくれました。
お正月にふさわしく、幸せな気持ちになりました。
ばたばたと年を越すのではなく、
新鮮な気持ちで、一年一年、迎えたいものです。
「ことしも しあわせでありますように。」
きっと、お正月さまも、見ていてくれることでしょう。