本棚でいっぱいの本屋さんの、独特ならせん階段を降りていくエプロン姿のくろねこが主人公。
本好きならたまらない空間です。
どうやら店主のようで、最後の小さなお客様を見送って、早めに店じまい。
いつもの散歩に出かけますが、窓を一つ閉め忘れて、絵本の主人公たちが外へ飛ばされての騒動です。
事態に気づいても、散歩は続行など、ねこらしい振る舞いに、
ねこあるあるを感じてしまいます。
絵本の主人公は、古典的なピノキオだったり、ラプンツェルだったり、チルチル&ミチルだったり。
それぞれの行動に、それぞれの物語を知っていると、奥深く楽しめそうです。
印象的なのは、独特の配色。
全てに彩色するのではなく、要所要所のみにすることで、
たくさん描き込まれた絵のみどころに視点を向けてくれます。
ブックトークでも使えそうです。