木も草も生えていないまっさらな山に、一本の木が植えてありました。
この木には気味の悪い実がなっていたために誰も近づかず、木は寂しい思いをしていました。
ある日、カメレオンがやってきて、木の隣に一本の木を植えました。
カメレオンが一生懸命世話をすると、枝がもりもりふくらんで、
うーん うーんの ポーン!
綺麗な虹色の実がなりました。
それを見たナナホシテントウが隣に新しい木を植えて……。
ページをめくるのが楽しい絵本です。
誰も近づかなかった木のそばに、カメレオンがやってきて木を植える。
始まりは小さな一歩だったけれど、その一歩が新たな一歩を次々に生んで、実り豊かな山となりました。
最初の一歩は勇気がいるけれど、始めなければ何も起こらないし続けなければ結果は生まれません。
環境問題も同様で、私達一人一人が始めて続けなければ明るい未来はやってこないのでしょう。
この絵本はページをめくるたびにアイデア満載の実を見ることができるので、次はどんな実かしらと、めくるのが楽しくなってきます。
大人の私でもそうなのだから、子どもさんたちは、なおさらでしょう。
最後のページはどのページよりもカラフルで、そして明るい未来を信じることができます。
こういう未来になるのならやってみようと、環境対策を気軽に始めることができそうです。