なんとも温かで慈愛に満ちた素敵な絵本です。
読んだ後は、しばらくぼーっとして、余韻に浸ってしまいました。
「そらのきっさてん」のマスターは、白い猫の雪男さん。下界で命を終えた人たちが、次々と訪れます。そこで働くぼくは、「ほしのこんぺいとう」ハンター。お料理に入れるほしのこんぺいとうを網ですくってとってきます。
訪れる人にぴったりのお料理をそっと差し出すマスター。一口食べれば、心が解けて温まり、幸せを運んでくれる、不思議な不思議なお料理です。
下界を旅立っても、こんな素敵な居場所があるんだなと思えれば、飼っていた家族との別れを経験しても、時が経てば心穏やかになれそうな気がします。
「そらのきっさてん」に「ほしのこんぺいとう」言葉の響きもとても素敵な、心が温まる一冊です。