丘の家で、洗濯物が揺れています。
その中の洗濯物、ゆうちゃんの赤い手袋の右と左が、どちらが偉いかでもめていました。
周りの洗濯物は、風に揺れながら仲裁したりあおったり。
そんなとき、強い風が吹いて、右手の手袋が飛ばされてしまいました。
飛ばされた先ではメンドリたちが集まって、何やらもめています。
否定的なこだわりって、なんて面倒なんでしょう。
「右手のぼくの方が偉いんだ」
「メンドリは大声で鳴いてはいけないのよ」
こだわらなければ、自分も周りも気楽に過ごせるのに。
そのことを教えてくれるのは、絵本の最後に登場する、幼いゆうちゃんです。
学ぶことの多い絵本です。
年齢に関わりなく、多くの方々に読んでもらいたいと思いました。