最近昔話が大好きな息子がまた図書館で借りてきました。
「情けは人のためならず」という言葉がありますが、近年、その意味を間違えて覚えている人が結構多いようですね。
まさにこの言葉をお話にした絵本です。
「つるのおんがえし」という題名の方がよく知られているかもしれませんね。でも、よくある漫画絵本の内容より少しリアルだと思いました。
反物を織るたびに鶴扮する娘が痩せていったり、反物を売る際、「百両より安く売ってはいけない」と言ったり、金持ちになった男のところへ近所の者が布の織り方を教えてほしいと来たり。
人間の欲はどこまでも深く、また少しくらいの過ちは・・・と自分に甘い。
それに比べて鶴が身を削って恩返しをする姿は人間とは対照的です。
人間の本質を学ぶ深いお話だと思います。