題名の「つなぐ」に惹かれました。
和ろうそくの制作過程をとらえた写真絵本なのですが、
昔から続くモノづくりの過程まで浮かび上がらせていて、奥が深いです。
蝋どころか、その原材料のハゼの実の収穫まで取材してあり、見ごたえがあります。
さらには、しぼりカスの行方もリポート。
そこでも、藍染めの現場が浮かび上がります。
さらに、そこで排出される灰の行き先。
焼き物、和紙など、数珠つなぎのようにモノづくりの現場がつながっていきます。
そう、ここには、捨てるものの無い、大いなる循環があるのです。
SDGsなどの言葉もない時代から、綿々と続くモノづくりの世界。
小学校高学年くらいから、たっぷりと学ぶことができますね。