オランダの作家さんによる字の無い絵本。
題名に惹かれて手に取ったのですが、
手にして驚いたのが、表紙絵。
意外に大判サイズの装丁もさることながら、
海面下の構図。
島、ではなく、亀の甲羅!?
いきなり、父子と犬の乗る船が嵐で難破。
やっとのことでたどり着いた陸地が亀の甲羅だった次第。
ということで、さながら、動く島。
亀の独特の表情も滋味深く、行く先々もバラエティ豊か。
独得な造形で描かれる海の世界がドラマティックです。
でも、最後には、大型船に無事救出されるのですが・・・。
最後のシーンの気持ち、共感です。
文章がないだけに深い物語が立ち昇ります。
まさしく、絵が紡ぐ作品ですね。