言葉のない絵本です。
躍動感があって、絵の進行の中で、壮大な冒険譚を想像させられて、ワクワクドキドキさせられました。
自分なりに物語を考えてしまいました。
嵐で難破してしまった船に乗っていたのは、お父さんと娘と1ぴきの犬。
破片につかまって漂流していると、小さな島がありました。
小さな島に上がってふたりと愛犬は助かるのですが、その島は大きな亀の甲羅の上にあったのです。
ここから,小さな島を乗せた大きな亀によって、島は氷の海や熱帯を旅して回るのですが…。
大きな亀を呑みこもうとする巨大な魚に、亀は遭遇しました。
このページの飛躍が、この物語の難所です。
家族は通りかかった大型客船に救助されるのですが、女の子は自分たちを助けてくれた大きな亀に向かって、海に飛び込みます。
海中へ潜っていく亀と、女の子はどんな世界に向かっていくのでしょう。
予想を上回るラストシーンなので、自分で考えた物語も海に放り出されてしまいました。
これだけ波乱に富んだ物語だけに、なんとか完成させたいのですが、そんな楽しみのある絵本です。
言葉のない絵本は、こんな楽しみも与えてくれます。