マイケル・グレイニエツは、ポーランド出身。
先日読んだフィアボの作家でした。
お話は、皆さんご存知のイソップ物語の「ウサギとカメ」と同じ内容の話です。
思い上がって油断をすると勝機を逃すとか、歩みが遅くとも、少しづつでも着実に真っ直ぐ進むと、大きな目標に到達できるという教訓でも知られる有名なあのお話です。
登場するのは、かたつむり、めんどり、ねこ、うさぎ、うま。
桜の木の下をめがけてみんなで競争するのですが、例にたがわず、途中でわき道にそれるのですが、その理由が面白いです。
みんなわき道で、食べるのに夢中になってしまうのです。
これだけが「ウサギとカメ」との違いなのかなと思っていたら、さにあらず。
競争の決着の後に、再レースがあるのです。
それが、納得のエンディングで、これならオリジナルの作品と言っても良い出来栄えだといえるでしょう。
絵は今まで見たことのないようなタッチですが、お話をとてもマッチしています。
完成度の高いオススメの作品です。