ガーナの貧困地域を訪れ、活動を始めた長坂真護氏の体験を基に描かれたお話だそうです。
ガーナの電子ゴミから10億円の価値を導き出すというの、氏のサステナブル・キャピタリズムの話は、別の書籍に任せるとして、この絵本に価値の作り方を見ることができました。
スラム街で働く子どもたちは、1日の収入でキャンディを1つ買うことができます。
同じ収入で画用紙を1枚買って絵を画いた少年たちは、10倍の収入を得ることができました。
それで欲しい物を買った少年と、新たに画用紙を買い足した少年は、その先の人生がかわるというお話です。
1枚の絵に、どれだけの価値を創造出来るかという根本的な問題には触れていないのですが、著者が伝えたいのはチャレンジ精神ということでしょう。
自ら成果を出した長坂氏の絵本だけに説得力があります。
産業廃棄物問題、少年労働問題、深掘りすれば、絵本の背景ははSDGsにもつながります。