私を本好きにしてくれた本です。
どういう経緯でこの本に出会ったのかは覚えていませんが、本が好きだなとしみじみ思うときには、必ずこの本を思い出します。
先日久しぶりに読んだとき、まるで自分が経験したかのように鮮やかに、ふしぎな町でのできごとがよみがえりました。
1行目から読み進めるごとにするすると頭に入ってくるほど、子どもの頃に何度も読んだのを思い出します。
特別なシーンでなくとも、ひとつひとつの風景が、不思議で、優しくて、わくわくとするような、そんな素敵な本です。
そういえば、「千と千尋の神隠し」は、このお話をモチーフにしたと聞いたことがあります。言われてみれば、と思うようなところがたくさんあるので、これから読む方はそんな類似点を探してみるのも面白いかもしれません。
娘がこの物語を読めるようになって、一緒にふしぎな町の話ができる日がとてもとても楽しみです。