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カッパーノ」 さとうまきさんの声

カッパーノ 作:森くま堂
絵:いわさき さとこ
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2022年11月08日
ISBN:9784776410720
評価スコア 4.58
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みんなの声 総数 32
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  • 復活と循環の物語

    • さとうまきさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子8歳、女の子6歳、女の子4歳

    私のイメージする河童は、尻子玉を抜く妖怪である。

    尻子玉を抜かれた人間は、力が抜けてしまったり、生きることが出来なくなるらしい。
    怖いもの知らずの幼い頃、私はよく一人で川で遊んだ。
    「河童に尻子玉を抜かれるぞ。」と誰かに言われた。

    カッパーノもおそらく河童だと思われる。
    人の魂(尻子玉)をもしかしたら川で「さらった」過去があるかもしれない。
    そんなカッパーノの「さら(魂のようなものだと考える)」が、カラスに「さらわれて」しまった。そして「さらがわれ」てしまう。

    大切なものが突然何かによって「さらわれて」しまうこと。
    言語、国、大切な人、居場所……。
    戦争や災害や事故や病気などによるかもしれない。歴史の中でも、現在でも、何かしら思い当たる事はあるのではないだろうか?

    カッパーノがたどり着いた「まちのひろば」の絵には、死と生、悪と善のような影が描かれている。その狭間のような場所で、人の魂をさらってきたかもしれないカッパーノが、その 人 によって新しい魂(フライパン)をもらって復活する。

    フライパンは、命を料理する道具である。
    カッパーノに触発された仲間たちは、頭に乗せるものを変えた。それらは、何かしらの命を受け入れる事の出来る深い器のように見える。

    カッパーノとカラスは、お互いに命を与え、受け入れる存在になっていくのではないだろうか。
    カッパーノのフライパンに乗るカラスの絵を見てそう思う。

    さらわれたものは、違う形の命になってめぐっていく。
    視点を変えれば世界は変わっていくはずだ。

    投稿日:2024/01/30

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