『THE WOMAN WHO TURNED CHILDREN INTO BIRDS』が原題。
まず、この題名を読んで持った印象が、読者の心の有様を映し出しているように感じました。
町にやって来た一人の女性が、「自分は子どもたちを鳥にかえられる」と言うのです。
もちろん、大人たちは怪しみ、子どもたちを遠ざけますが、
ある少女はそれを体感してみるのです!
その不思議な光景。
ええ、ちっとも怪しいものではないのです。
さあ、子どもたちが続き、ある大人も続いて。
ほうら、あなたも、「とんで とんで はばたいて」。
何もかも、すうっと通り過ぎていく、不思議な読後感です。