ビニールのプールで、一人水遊びをするコーラルです。
家から出ようとしない父親がいます。
母親の存在感がない、父親と娘の関係が妙に気になる作品ではあります。
コーラルは、水の中から顔を出した膝を島に見立てて、空想の世界に入っていきます。
プールの水は、流れとなって海に向かい、コーラルは大海を泳いで世界一周を果たすのです。
いろんな知識を持つ彼女は、大冒険を満喫しました。
それから現実に戻って父親の作った夕食をたいらげて、夜は夜で宇宙に旅立っていきます。
考えるとコーラルは夢多き少女ではあるけれど、現実との接点が父親しかいないように見えてしまう作品です。
母親、友だち、家族以外の人間、どこかに感じられたら、別の作品になるのでしょうか。