架空の世界での物語ですが、いろいろな島の様子やそこに暮らす人々が本当にいるような気持ちになります。
魔法使いの話ですが、子どもたちに通じるものがあって、思春期のいろいろな葛藤のある子どもたちは、
自分の姿を重ねて読んでいくことができると思います。
影とは、いったい何なのか、読み終わってなにかを感じることができると思います。
今、子どもたちは自分を好きになれず、そのために自分や周りの人を傷つけることで心のバランスをとっているようです。
それが本当のバランスと言えるでしょうか。
この本を読んで、本当の心の均衡を感じ取ってもらいたいです。
ゲドの葛藤や恐れや責任感が心理描写が少なく淡々と描かれています。
だからこそ、自分に重ねやすいのではないでしょうか。
難しい言葉遣いで、始めは読みにくいかも知れません。
でも、読み続けていると、だんだんとおもしろくなります。
中学の息子もそういって最後まで詠みました。
「戦記」となっていますが、戦いの場面はとても少ないです。
女の子にも楽しめる内容です。