よく出来たおもしろい小説でした。小学4年生の教室が舞台です。主人公の始は本当は成績優秀、走るのも速いのだけどわざとビリを目指します。
序盤では優秀だけどちょっと冷めた、クラスの友だち(特にビリの子たち)を上から見ているように思えましたが、仲間が増えるにつれて彼自身の態度も変わっていくようです。
わたし自身があれこれとビリに近いタイプだったので、こんなクラスだったらよかったなぁなんて思いました。
<ビリ仲間>の人数が増えて意見が分かれるような場面で、子どもたちは自主的に話し合って解決していきます。生徒同士、先生との向き合いなど学校で学ぶべき多くのことが上手に盛り込まれています。
繰り返し読みたくなる一冊です。