トガリネズミのおじいさんが、3匹の孫たちに、若いころの冒険の話をするお話です。
トガリ山のてっぺんを目指し、応援してくれる虫達に出会ったり、トノサマバッタと格闘したり、不思議な岩に登ったり、鳥にバカにされたり、「あいつ」に狙われたりと、可愛らしく微笑ましくありながら、力強くワクワクが止まらないお話です。
「一人前」になる旅の話で、「一人前ってなに?」とか「風や雲や水も動きまわってるから生きてる?」など、5歳の娘には難しいようなテーマもありますが、話の節目節目におもしろおかしい孫ネズミたちの掛け合いがあるので、飽きずに楽しく読めました。
とにかく登場人物がみんな個性的で、魅力的です。
娘は、末っ子ネズミのクックと一緒に旅をするてんとう虫のテントが大好きになり、セリフを何度も読まされました。
「雲はおしっこするもんね」とは、なるほど! 私も笑ってしまいました。
こちらはシリーズの1巻ですが、最後にはこれから何回も出会うという未知の生物、「あいつ」(大人にはすぐにネコだと分かるのですが)も登場し、これからどうなるのか、本当に続きが気になります。
1冊読むのに1時間以上かかりました…(娘が気に入り一気読みをしました)。全8巻ということですが、がんばって読み聞かせたいと思います。