子どもの頃に持っていた絵本で、とても印象に残っていました。母親になってから何十年ぶりかにこの絵本に出会い、懐かしさのあまり夢中で最後まで読みました。
そうそう、こんなお話でした…!レトロな色彩のイラストに独特の味があって、そこに水色のあおむしくんが存在感いっぱいに描かれています。
止まらずにどんどんなんでも食べてしまうあおむしくん。でも、全部食べ尽くして何もなくなっても不思議とあおむしくんを責める気にはなれませんでした。それは、悪いことをしている自覚があるのに止められないあおむしくんが、まだ自制心の育ちきっていない子どもたちに重なって見えるからなのか、最終的におなかの中で元の生活が続く安心感からなのか…分かりませんが、隅から隅まで食べてきれいにすることに何とも言えない爽快感がありました。
娘は「きっと夢だったんだね」と自分なりに納得しているようでした。