「一緒に魚釣りにいこうよ」「だって私は98歳だもの…」
と一緒に魚釣り行きたい猫の誘いをおばあさんは断ってしまいます。
今は夏、おばあちゃんが孫をつれて、ポケモンセンターめがけて
路線図を眺めている姿を見かけました。
きっとおばあちゃんにとっても冒険でしょう。
日常にしらずしらず、何かがこぼれ落ちてしまう、
または見つけられないそんな時ありませんか?
人と関わることで、行けなかった場所に行くのは
普段味わうことのない感動と発見があります。
しかし元気がない、だって人と会うのがめんどくさい、
でも知り合いがいない、おばあさんでなくても「何か」を
理由に、今は人と関わることなく、自分の世界で生きることができる
便利な世の中かもなと感じました。
登場するのはおばあちゃんと5歳の猫だけですが、
深い関係性が見えてきます。
読んでいると時間はゆっくりと流れ、さのさんのイラストの魅力
であたたかい気持ちになりました。
自分がおばあちゃんになったら読んであげたい。
また、子供からおばあちゃんの応援歌として
子供に読んでもらいたい絵本です。
もし、忙しい日々をお過ごしで、少し疲れたなと思ったら
読んでみるのはいかがですか?