電車に乗って窓から外を見ていたら、風が帽子を飛ばしてしまった。ずっと使っていた帽子。
翌日、おとうさんが新しい帽子を買ってきてくれた。でもあまりうれしくない。だってそれは「わたしのぼうし」ではないんですもの。
娘が大きくなってこんな場面に遭遇したら。
新しく買った帽子を喜んでくれない、なかなかかぶろうとしない。そんな小さな心の奥を汲み取ってあげられるだろうか。
この女の子の両親の反応はよくわからないけれど。私ならイライラしてしまうかもしれない。
小さな心の傷に気がついて、付き合ってあげられる。
そんなお母さんになりたい。