クリスマスを前に、わくわくする気持ちをひつじのぱたぽんに伝えるまりーちゃん。でも、自分にはサンタさんから贈り物を入れてもらう靴がないことを理由に、ぱたぽんはちょっぴりいじけてしまいます。
「まりーちゃんとひつじ」ですっかりまりーちゃんファンになった娘は、この赤いスカーフをかぶったまりーちゃんのクリスマス絵本も日々の友にしています。例によって、繰り返しを多用するわかりやすい文章と数字の登場が幼児の心をつかみ、娘は夢中です。サンタさんの様相がヨーロッパらしくて魅力的。現代の、とくに米国では絶対に見つけられないであろうと思われる、ささやかで純粋な絵本にあらためて敬意を表したくなりました。フランスのノエル、わたしもいつか味わってみたいな…。あたたかな気持ちに浸りながら、そんな思いに駆られる作品です。