これはアイヌ神話の布絵本です。
布の制作(刺繍等)も再話された宇梶さんがおやりになっています。
すごく起用で、素敵な詩集でした。特に表紙のセミはすごいです!
このセミの、背中の(昆虫ですからぼうの部分というんでしょうか?)柄が人の顔に見えるのは私だけですか?
このセミが実はお話の主人公の6代も生きたというおばあさん。絵本を読めばわかるのですが、わけあって後にセミに姿を変えることになります。
なんと、この話には『津波』が出てきました。
山のかなり上の方まで波が押し寄せた。といっているので、かなり大きな津波だったようです。
このお話ができた頃か、そのもっと前にアイヌの地にも『大津波』が押し寄せてきていたんですね。
その前に地震などの予兆については描かれていませんが、もしかしたらあったのかもしれません。
こういう後世に残る大切なお話は、どんどん世間に向けて発信してほしいです。面白い話でした。