いつかこの本を読むぞ〜!と実家から持ってきて、虎視眈々と機会を窺っていましたが、今日珍しく8時に寝る準備が完了したので、張り切って、子ども達に読みました。
私は、いっすんぼうしといえば、「お椀の舟に、箸の櫂」がトレードマークだろうと思い込んでいたのですが、案外「お椀の舟に箸の櫂」のシーンは短かったのですね。そして思ったより全体が間延びしているように感じてしまいました。小さいときに読んだ方がワクワク感が大きかったような気がします。
子ども達は、『かちかちやま』や『ももたろう』ほどの反応は見せませんでしたが、「ちいさい男の子の冒険」というのが楽しいらしく、絵の中にいっすんぼうしを見つけては、「いた、いた」と嬉しそうでした。
それにしても、鬼たちの迫力のあること!こんなのが突然木の陰から現われたら、だれだって腰を抜かしそうです。
次男は「あおおに」と書いてあるのに、「みどりいろだよ」とちょっと納得がいかないようでしたが。
大人になった私は、いっすんぼうしは、小さいからこそその特徴を活用して、お姫様付きの仕事を獲得し、鬼退治も成し遂げたのに、大きくなってしまっては充分な働きが出来るのだろうかなどと余計なことを考えてしまいました。子ども時代のように無垢な気持ちで読みたいものです。