評判のよい絵本のようだったので、図書館で借りてきて、2歳の息子と一緒に読みました。
りんごの木の1年が淡々と描かれていて、マルチンがじっと見ています。意外な展開もおちもありませんが、じんわり心に残る絵本です。
リンゴの木はたった二つしか実をつけなかったのに、その一つが嵐で落ちてしまいます。それに対してマルチンが「ひどいや!ひどいや!」と怒るところにじ〜んとしてしまいました。生きるものへの愛情が芽生えていたのですね。
終わり方もいいです。最後に赤くなった一つだけのりんごをもぎとって「きっとおやつにたべるんでしょうね!」と。りんごなんて何ら特別なものではないのだけど、でも読んでいる私たちの心にも特別な嬉しさが残ります。