5歳のみいちゃんが、たった一人でおつかいに行って帰ってくるまでの大冒険。
その途中には様々なハプニングや困難が待ち受けていて、小さな心は不安と緊張で張り裂けそうです。
無事に牛乳を買えた時の安心感、そして思わずこぼれる涙・・・。
子供心がこんなにリアルに表現されていて、思わず読み手も感情移入して力が入ってしまいます。
3歳の息子は、臆病なので、1人でおつかいに行くなんてとってもすごい事だとみいちゃんを尊敬している様子。
「ひとりで?」「ひとりでかいにいくと?」と何度も聞いて確認していました(笑)
息子も、みいちゃんと同じ5歳になる頃には、1人で買いに行けるのかな〜。
でも、この絵本に描かれているような、おばちゃんが店番をしているような個人商店、最近なかなか見かけないですね。ちょっと寂しい。
この絵本の魅力は、子供心を伝える文章だけでなく、細部まできちんと描かれた絵にもあります。
町の掲示板や看板のひとつまで、ちょっとした遊びも取り入れる懲りよう!
俯瞰から眺める町並みの絵には、隅々までよ〜く見てみると、細かく色んなドラマが隠されています。
鳥かごから鳥が逃げ出した家があったり、よ〜く見るとすずめに混じって逃げ出したと思われる鳥がとまっていたり。
まだ息子は気づいていませんが、隅々まで見てみると、毎回何かの発見があっておもしろいです!
初めてのおつかいのドキドキを思い出させてくれる、ロングセラー絵本。
弟や妹が生まれた、お兄ちゃんお姉ちゃんにもオススメです。