子供は、おそらくみいちゃんの気持ちでこの絵本を見ているでしょうね。
読んでいる母は、坂の下でドキドキしながら待っているままの気持ちなのです。
どちらも「がんばれ! がんばれ!」と応援しながら。
おつかいって、簡単なようで、子供には、結構な重労働ですよね。
一人でお店に行って、たくさんの商品の中から買う物を探し出し、
お金を払って、おつりを受け取って、財布に入れる。
ちょっとした冒険なみです。
実は、うちでも、おつかいもどきのようなことをさせています。
すいているスーパーで、自分のお菓子を一つだけ買う。
もちろん、親が見守っていることを、息子は知っています。
でもまあ、これがなかなかうまくいきません。
おじさんおばさんの、どのお尻の後ろにならべばいいのか、さんざん迷って、
蚊の鳴くような声で「おねがいします」と品物と硬貨を渡し、
会計を済ませたら、ありがとうも言わずに逃げてくる。
内弁慶な息子は、終わったら、いつも顔がひきつっています。
おつかいがどれほど子供にとって大変なのか、
よーく分かってしまいました。
だから、こんな大仕事を立派にやりおえたみいちゃんには、大拍手してあげたい。
本当によくがんばったね!