スラブ語圏の作品は結構好みです。大抵事件は深い森で起こり、その深さ暗さのぶんだけ印象も深く残るような気がします。
人間の手袋に次々と動物が入り、暖をとります。最後の方の狼や熊が入るのが難しそうなのはもちろんですが、それを言ったらウサギあたりからもう厳しそうですよね。
なんで?なんで?と謎が深まり、しかも最後に消えていなくなる潔さ。謎が解決されないままなので、また聞きたくなる。民話らしい民話です。
息子も数回読むうちに登場する動物の愛称を覚え、私が読むより先に言うようになりました。お気に入りの1冊です。