小さな手袋の中に、次々と7匹もの動物たちが入っていく、なんとも不思議なお話。
現実に考えるとありえないのですが、想像を膨らましてこのファンタジーの世界を楽しめるのが絵本の醍醐味です。
表情豊かに描かれた動物たちが魅力的で、動物たちが増えるにしたがって手袋にはしごがついたり、窓が出来たりとバージョンアップするのもみどころ。
子供が一番喜ぶのは、動物たちの名前を連呼するところです。
くいしんぼねずみ、ぴょんぴょんがえる、はやあしうさぎ、おしゃれぎつね・・・毎回新たな動物たちが加わるたびにこの名前を連呼するのでがとても楽しい様子。
ラストのあっさり加減が、大人には物足りなく感じますが、子供にとってはこのパタンと絵本を閉じるような終わり方が、ファンタジーの世界から帰ってくるきっかけのベストの終わり方なのかな〜と思います。
冬に読みたい、名作絵本です。