貧乏な若者が氏神さまにお参りしていました。
「運を授けてください」とお願いしていたら、100回目にして不思議なへらを授かりました。
まじめにせっせと働く若者なだけに、神様もあわれに思ったのでしょう…。
ですが…、不思議なへらを若者は悪用しちゃいましたよ。
馬の尻をなでてはごちそうにありつき。
若い娘の尻をなでては、お嫁さんにしてしまいました。
このような笑い話にはちょっと困りました。
まるで、宝くじにあたったために人生を狂わせてしまった人間のようではありませんか。
ともあれ、このような昔話もあったのですね。
よもぎださんの絵が、ドライタッチで、スッキリとした笑い話にとどめてくれているのが救いです。
私としては、氏神様がその後公開しただろうという心配と、若者の行く末を案じるばかりです。