この本のことを知ったきっかけは、子どもよりも、むしろ私たち世代からの大絶賛の声でした。
私自身は、子どもの頃に読んだことはありませんでしたが、友人の何人かが「大好き!」「私もあんな家作りたかった」と嬉しそうに語るので、図書館で借りてみました。
なるほど、確かに「いいなぁ、こんな家」とため息をつきたくなりました。なんだかとっても素朴な味のある本でした。
佐藤さとる、村上勉というコンビも、親世代にとっては黄金に輝くコンビです。佐藤さんの文章に、村上さん風のゴツゴツ、どっしりとした木の絵がとても合っています。
自分だけの秘密基地を持ちたいなと思う子どもの心を、上手にくすぐり、ワクワクする素敵な絵本です。
我が家の子ども達は、まだ長い本を聞く力がない頃に読み聞かせたせいか、あまり反応はありませんでした。
友人は、小学校で何回か読んだそうですが、木がぐぐ〜んと伸びる仕掛けの本があるらしく、子ども達の賞賛の声を浴びたそうです。
30年近くたっても、子ども達の心をくすぐる力は健在なようです。