トンボを捕まえるのが苦手な少年二人。
ほかの子達のように、トンボの羽をむしったり、アタマを取ったりしてみたい!
でも、一匹も捕まえられない。
ある日、転校してきた少年が、捕虫網ではなく不思議な道具を作って、
あっという間に大きなトンボを捕まえてくれた!
羽むしろうか!アタマ取ろうか!!ワクワクした。
でも、間近に見ると、トンボって可愛い。
可哀想だ、逃がしてやろう。
『 ・・・・・ トンボは嬉しそうに大空を飛んで行きました』
そんな終わりを想像しつつ、ページをめくると、、、
子どもは遊びの中で、無邪気で可愛く優しい一面もあれば、
容赦のない残酷さを垣間見せることがありますね。
この絵本のように、昆虫の羽をむしったり分解してみたり。
アリを踏みつぶしてみたり、ダンゴムシを水につけてみたり。
どうしてそんなことをするの?
命を大切と思わないの?うちの子は残酷なのか・・・
男の子のお母さんなら、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
そんな長年の心のつかえが、すとんと落ちた絵本です。
長谷川集平さんが、この絵本で教えてくれました。
思い出させてくれた、のかもしれません。