小学校に上がった息子が、学校の図書から2ヶ月間連続で借り続けた本です。
なれない小学校生活の不安な心情を、小さなプロペラ機の話に感じ得たのでしょうか?一歩踏み出す勇気を与えてくれる。そんな絵本です。
お話は、小さいプロペラ機が初飛行するまでの心情変化を描いたものです。
大きなジェット機の堂々とした姿に萎縮するちいさなプロペラ機に、「ひろいそらでは、ぼくらのおおきさなことなどわすれてしまうよ」と励ます大型ジェット機。パイロットからの励ましもありますが、大きさや形は違っても同じ仲間からはげまされること、これが一番ですね。とても良いシーンです。
さあ、いよいよ初飛行です。頑張れ!!
絵本に登場する乗り物は、ほとんどの場合ライトやフロントグリルを利用して表情を表現していますが、飛行機となるとなかなか難しい!?でもそこは、乗り物絵本の第一人者の山本忠敬さん、さすがです。ちゃんと表情豊かに描かれています。また、至るこ所に遊び心が出ているところも、いつものとおりです。
絵本の表紙〜裏表紙にかけて描かれている優しい顔の大きなジェット機と、張り切って飛んでいる得意顔のちいさいプロペラ機の表情がたまりません。