コリコの町での生活も四年目を迎えました。キキが使える魔法は、ほうきで空を飛ぶことだけでしたが、おかあさんのコキリさんにくすりぐさの作り方を教えてもらい、くしゃみの薬を作り、町の人たちにも分けてあげられるようになり、二回目の種まきをしました。
魔女の宅急便の仕事も順調で、とんぼさんともいい雰囲気だってのですが、そこに現れた、ケケという不思議少女の存在で、キキは翻弄されてしまいます。
16歳になって、すっかり魔女らしくなってきたキキでしたが、ケケに振り回されてしまいます。ジジの忠告も耳に入らないほど、自分を見失うところなんて、思春期の女の子そのもの。魔女として生活をしながらも、人間臭いところもまだまだ持ち合わせているところ、かわいいなと思いました。ケケが何者か、読みながら『もうやめて』と何度も心で叫び、すっきりしませんでしたが、その謎が解けた時、キキと一緒にひとつ山を越えたような気持ちになりました。