日本人が一番よく描くひつじは、顔が白くて角が少し丸まってる十二支に描かれているようなタイプだと思いますが、
この絵本のひつじのモデルはイギリスでよくみられる黒い顔と手足の「サフォーク」という種類のひつじだと思います。
面長の黒い顔に大きな白い目、モコモコした白い毛がコートみたいに見えて印象的でした。
ラッセル・エイトのひつじたちは、どのページを見ても可愛かったです。
描き方にとても個性を感じました。
例えば物音にビックリしたひつじとサムさんのナイトキャップがぴょんと飛び跳ねちゃってるシーンとか、
サムさんを眠くならなくさせるために、楽しショーを繰り広げながら“ひつじをかぞえる”とこなど、ひつじたちが踊ってるポーズやページは特におかしくて見応えがありました。
明るくて楽しい羊たちとサムさんのお話です。ぜひ、このひつじ年に読み聞かせで使ってみたい1冊です。
低学年でもわかるとは思いますが、個人的には中学年や高学年のお子さんたちに読み聞かせで使ってみたいです。