夏にすっかり虫好きになった息子と、秋にはこんな虫がいるよと教えたく読みました。
息子はこおろぎぼうやが次々と出合う虫たちに夢中。特にトンボの鮮やかさに「こんな綺麗なトンボがいるんだね!」と感動していました。
色彩豊かな虫たちとは対照的な黒いこおろぎぼうや。虫たちに挨拶をしたくて羽をこすっても「おとがでないよ うたえない」。何度も出てくるこの言葉を息子はその都度声に出して読んでいました。
でもこおろぎぼうやが同じこおろぎの女の子に出合った時、この本の最高のしかけが出てきます。息子はまんまとしかけられました。その時の息子の輝いた目が印象的でした。
エリック・カールさんの作品は絵はもちろん、お話により効果を引き出すしかけがあるのがいいですね。