コロボックルシリーズ第3弾は、個人的にはシリーズの中で一番好きな巻です。
1作目、2作目とはまた違う雰囲気の語り口で、読み聞かせながら息子も「これは誰が話してるお話?」と疑問を抱いたようで、あとがきによると、この3作目から客観描写にされたとのことでした。
お話は、コロボックルの一人のミツバチ坊やが、ある事故に巻き込まれ、おチャ公という人間の男の子につかまってしまいます。
まず、ミツバチ坊や探しから始まり、如何にして救出するか。
最初から最後までハラハラドキドキの連続で、どんどん続きが読みたくなる展開でした。
第1巻から2巻、3巻と少しずつ時間の経過が描かれ、せいたかさんも今では白髪も見えるお父さんとなり、娘のおチャメさんは小学2年生になっています。
そして今回は、意外なところでおチャメさんが大活躍!
息子は、ミツバチ坊やが早口でしゃべった録音を、おチャ公がゆっくり巻き戻して驚く場面が一番面白かったようです。
新しい登場人物に加えて、ヒイラギノヒコやフエフキ、風の子や、2巻に出てくるエク坊も登場します。
人間とコロボックルがトモダチになる、最後の場面もとても好きです。