森で一番大きなクマさんは、小さいものが好きでした。
森で一番小さなヤマネくんは、大きなものが好きでした。
だから、ふたりが初めて出会った時、ふたりは、一番のなかよしになりました。
ある日、クマさんとヤマネくんは、ふたりで、森のケーキ屋さんに入り、ケーキを食べ、帰りに花の苗をもらいました。
大きなクマと小さなヤマネくんが、こんなに仲がいいなんて、ステキです。お互いを思いやる心、優しさがあふれています。
そして、みんなにも分けてあげられる優しさは、読んでいるものの心の中にも、染み渡ってくるようです。
自然の描写が、とても細かいところ、植物の特徴もよく捉えられていて、自然にも親しむことができると思います。