大きなくまさんは小さなものが好き。
いつも小さなものを選びます。
小さなヤマネくんは大きなものが好き。
いつも大きなものを選びます。
二匹は大の仲良し。
ストーリーも絵の色や表情もとても温かく優しいいです。
内容紹介に書かれているように、フワフワした動物たちの毛や、植物の葉の葉脈や、小さな昆虫などが、ていねいに描かれています。子供って本当に絵をよく見ています。花の中に隠れている蜂を見つけたり、鹿の角にコウモリがとまっているのをみて喜んでいます。
ブルドッグのケーキ屋さんを見て「怒ってる〜」なんて言って笑ったりしていました。(言われてみれば他に登場する動物達と目つきが違います)
ヤマネくんはケーキにトンネルをあけて内側から食べて、三段のケーキを全部食べちゃうのにはビックリでした。
私はヤマネくんがお花が枯れてがっかりしている姿が印象的でした。クマさんがかけた優しい言葉に対して、
『いいんだ。ぼくのはたけも いっしょけんめい そだててみるよ』
と答えたヤマネくんは、えらいなぁ!!とっても応援してあげたい気持ちになります。すぐにあきらめないで頑張るって大切なことですよね。子供にも通じたかしら?
クマさんが最後のページでヤマネくんにプレゼントをします。子供は「大きいから喜んでくれるね〜」と、余韻まで楽しんでいる様子でした。
優しい気持ちを育ててくれる絵本だと思います。