夜の国道を、男の子が一人で歩いています。
車の通りもあまり多くなく、月夜に照らされた道路、そして車が通るとライトの光の帯…
そこへ、バスが一台通ります。でも男の子は、乗りません。目の前を通るバス、そこに男の子の見たものは…
こんな時間に男の子がひとりで、どこへ向かっているのでしょう。きっと、家に帰るところでしょう。でも、どこに出かけていたのでしょうか?それとも、どこかに出かけるところ?
バスに乗っていたのは誰?男の子が目にしたのは、見えたもの?それとも感じたもの?
何をとっても不思議で、何ひとつ事実がわからなくて、ただただ、幻想的な世界を味わうことができました。色遣いが、また、その世界を高めているようでした。