ある朝、目をさましたリスは、家にお月さまが落ちているのを見て、驚きます。
月どろぼうの罪で、牢屋に入れられてしまうのではないかと心配するシーンでは、リスが牢屋に人間と一緒に閉じ込められている姿がモノトーンだけで描かれていて、リスの心情を理解しつつも、思わず笑ってしまいます。
リスは何とかして月をどかそうとしますが、ハリネズミやヤギを巻き込んだ大騒動になります。この大騒動を治めたのは、たくさんのネズミでした。
果たして、このお月さまは、いったい何だったのでしょう。
子どもたちに読むときに、お月さまだと信じる子どももいるでしょうし、何だか違うぞと思う子もいるでしょう。疑いながらも、もしかしたらお月さまなんじゃないだろうかと思ってくれるとうれしいです。
この絵本は、お話が見返しから始まり、見返しで終わります。ここはしっかり見せてあげてほしいところです。