絵の額のように型抜きされている表紙に一目惚れ。
ストーリーも絵も夢があって不思議で、とても引き込まれます。
女の子は気づきました。
絵画にある小さなドア。中に続く長いハシゴ。
そこにいたのがくろいライオン。
ライオンは大きくて黒くてとても迫力がありますが、目は優しいんです。
それにとても寂しそうな表情。
女の子とライオンは仲良くなって不思議の世界でたくさん遊びます。
そして最後にライオンのお気に入りの場所に行って「また来るね」と約束してお別れします。
絵の中から女の子を見送るライオンの寂しそうな姿は、とても切なくなりました。
自分は絵の外には出られないから。
ハシゴのところで女の子が来るのをずっと待ってたんでしょうね。
ライオンの毛並がサラサラしているところや動作がふわっとしているところが好きです。
寂しがりやで優しいライオンの性格がよく出ています。
読んだあとはなんだか夢から覚めたような寂しい気持ちになりましたが、心はすごく温かい。
満たされたという感じです。