インターネット上で紹介されていたのを見て、読んでみた絵本です。
躍動感ある絵のタッチがとても魅力的な絵本です。
カラーではなく濃紺一色で絵が描かれているのですが、
リアルなのに可愛らしく、優しい感じがにじみ出ていて、
不思議な感じの絵です。
明るい茶色で文章が書かれているのも、とても好印象でした。
息子にも読み聞かせたのですが、サリーと子熊が互いの親を
取り違える場面でキャーキャー騒いでました。
ハラハラドキドキする場面が子供なりに楽しかったようで、
一度読み終えてからも何度か読まされました。
人間の親子と熊の親子、生活スタイルは全く違うのに、
同じようにこけもも(ブルーベリー)をお目当てに山へ来て、
しかも、どちらの子供も食べるのに夢中になったりと、
同じような行動をとっているところが笑えるところでもあり、
興味深いところでもあると思います。
少し大げさかもしれませんが、人間だとか動物だとかという前に、
同じ地球上に同じように存在する生き物同士のお話、という感覚で
絵本を見ることができた気がします。私自身が今まで読んだ中では
かなり面白い視点での作品のように感じました。
サリーも子熊も可愛らしくて、お気に入りの一冊となりました。