「はじめてのおつかい」や「おふろだいすき」で、林明子さんの絵は何度か目にしたことがあり、優しい、かわいらしい絵だな〜とは思っていたのですが、今回みなさんに評判のいい筒井・林コンビの本を何冊か借りてきて、子供達と一緒に読ませてもらい、すっかり、その魅力にとりつかれてしまいました。
何気ない日常、どこにでもありそうな出来事、なのにこんなに、惹かれてしまうのは、女の子の心の中や表情をていねいに描写している(文章も絵も!)からなのですね。
私自身も大人になってからですが、引っ越しを何度も経験していて、新しい友達(子供にも、自分にも)できるかな〜という、期待と不安が入り交じった複雑な心境は、痛いほどよくわかるので共感を覚えます。
そして、ラスト2ペ−ジの女の子たちの、まばゆい表情がすてきですね。裏表紙のおりがみの人形も、ほのぼのしていていいですね。
マイホ−ムを建て、今度は引っ越してきた人を迎える側になりました。この少女のように、暖かく迎えられるような子供達になってほしいです。そして、もちろん私自身も・・・。