私の所属する読み聞かせボランティアで
小学校の図書室で,お昼休みに集まっている子供たちを対象に
お話会を開くことにしました。
先ずは第1回目。
何を読もうか考えて,候補にしたのが,
この本と かがくいひろしさんの「ふしぎなでまえ」でした。
どちらも,上質なユーモアと 子どもを飽きさせない話の展開の本です。
「おはなし会が始まるよ♪ おもしろいお話聞いてって♪♪」
と声をかけると,4年生の男の子たちが 双六ゲームから顔を上げて
集まってくれました。
「今日はこの2つの絵本のうち,どっちを読もうかな??・・・
どっちがいい?!」
子供たちが指差したのは,この本でした。
縦に開く絵本の形に興味を示したようです。
開いていくと「あっ 縦に読むンだぁ!」と驚きの声。
最初の第一声は,静かな図書室にふさわしくない(司書サンごめんなさい)叫び声から。
図書室の端にいた3年生の女の子も,何事かと寄ってきました。
お話が進むにつれ,男の子達の顔がどんどん近づいてきます。
どうやら
「どうする どうする・・・?」とねずみや山猫たちと一緒に考え始めているようです(笑)
私が特に力を入れたのは,山猫の奥さんの声。
いかにも「にゃあ〜お」といっているような,粘着質な声を出しました。
最後のページを閉じた時,
男の子の一人が,わざわざ隣に来て言ってくれました。
「おもしろかった!!」
読み手も聞き手も,大満足な一冊でした。