内田麟太郎さんの狂言絵本シリーズの第3弾です。
狂言の演目『蝸牛』を題材に、今回も面白可笑しく、描かれています。
毎回 絵を担当される方が違うのですが、どの方も内容によく似合った絵を描かれる方ばかりで、それも楽しみの一つになっています。
かたつむりを見た事のない男が、主人に「かたつむりをとってこい」と命じられます。かたつむりを知らないので、この御用は勘弁させてくれと断ろうとしますが、主人の説明を受けて、仕方なく森へ探しに行くことに。そこで、主人の説明通りのモノに出会いますが・・・。
かたつむりを見た事のない男がいるのかと、それも不思議ですが、とんでもないものをかたつむりと間違える大真面目なお馬鹿さが愉快です。
少し長めのお話と、「はやし」の部分の繰り返しも多いので、読み聞かせも気合いが必要かも?
それでも、子供にも理解できる「滑稽な勘違いのお話」なので、幼稚園の年長さん位からなら楽しめるのでは、と思います。