確か、2008年の小学校中学年向け推薦図書です。
まず、私が読んで、とてもよかったので、3年生の子どもにも薦めました。
少し前にお母さんを亡くし、お父さんはいろいろな事情で失業。そして長い夏休みの間、おとうさんのおばさんのうちで過ごすことになった姉妹のお話です。
お話の出だしはとても重たい現実から始まりますが、この姉妹オリヴィアとネリーがあずけられたミンティーおばさんの家には、大きな古いお庭があり、草花が生い茂っていて…。
ミンティーおばさんが一見とても現実的で、二人だけの世界に閉じこもりがちだったオリヴィアとネリーの世界が、どんどん変化していきます。何より二人に影響したのは「花になった子どもたち」という1冊の本でした。
オリヴィアとちょうど同じくらいの年頃の娘が、この本を読んでどんなことを感じたのか、あえてはっきりと感想は聞きませんでしたが、一気にがーっぁと読み終えた彼女の胸に、何かが伝わっているのだと思います。