この本は、雪が降るという特別な日に、
小さな子どもが心細さを胸に抱きながらも、
まわりの大人やお兄ちゃんに助けられながら
無事家に着いてホッとする心温まるお話し・・・
なんて単純な物じゃないと思います。
私は、この本を読むと、胸がキュッと締め付けられます。
なぜなら、共働きの両親をもつ子どもの寂しさが、
じわーっと感じられるからです。
両親がいない不安や、心細さが、
子どもの目線で描かれています。
子どもって、無邪気で、単純だから、
お母さんが帰ってきてくれればケロッとして
万事オッケーみたいな顔をするけど、
ゆいはまだ7つ。ほんとはほんとは、
お母さんに甘えたくて仕方がないはず。
最後のカットを見れば、それがわかります。
共働きのお父さんお母さんに読んでもらいたい本です。