くみこさんは、児童書の世界で活躍中で、この作品が初めての絵本になります。
題のとおり、みつあみを巡るお話なのですが、髪をあむということの経験がないので、あむときにキュッキュッて音がするというのが不思議な感じがしました。
そのおかあさんとわたしの二人の時間が、生まれてきた妹にとられてしまうのではないかとのわたし不安を、丁寧に描いています。
そこで、妹のみつあみをわたしがやろうと一生懸命練習します。
その対象がぬいぐるみであったり、カーテンであったりと結構細かいところまであんだ形跡が見られるので笑えます。
でも、実際の妹を見て、少しだけならおかあさんのキュッキュッを分けてあげてもいいかなと、お姉さんらしさの芽生えもあって、全体的に心地よい流れの絵本だと思います。
林 明子さんのような正統派の絵本を、久しぶりに堪能できた気がしました。
女の子向けの作品で、特に下の子供が生まれるようなタイミングだと最適だと思います。
くみこさんの次回作が楽しみです。